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小説:片思い~ずっと好きと言えなくて~ [小説:片思い~ずっと好きと言えなくて~]

3月21日


5連休3日目。

今日は、雨です。


英字と由香さんとの3人でテレビを見ています。


笑っていいとも。


1週間ぶりの放送だそうです。

少しずつテレビ番組も復旧し始めてますね。
少しずつ少しずつ。
被災者の方の心の傷も癒えるといいですね。


さて、英字です。
英字は、ACのCMが、大好きみたいです。


ぽぽぽぽーんのCMを見る度に、ケラケラ笑ってます。


俺は、苦手ですけどね。

あのぽぽぽぽーんを見ると地震の事を思い出します。
少しやりすぎですよね。

被災者の方も思い出さないか心配です。


英字は、そんな事を知らないので無邪気に笑っています。


この笑顔。
ずっと見続けていたい。


「亜金君、どうしたの?
 英字の事をじっと見て」

「英字と由香さんと俺の3人で、ずっと一緒に過ごしたいなぁ~~
 と思ってね」

「あら?
 ありがとう」


由香さんが、笑顔で笑う。
プロポーズだったんだけどな……
流された。

なら、もうひと押ししてみるか……


「由香さんとずっと一緒に居たいな」

「いるじゃん」


由香さんが、微笑む。


「そうじゃなく……
 なんて言うんだろ……」


もしかして、この話題避けられてる?
まぁ、一か八かだ……


「俺と一緒にならない?」

「もうなってるじゃん?」

「えっと……」


ストレートに言った方がいいのかな?
そうじゃないと伝わらないのかな?

紙に書こうか?
いや、言葉にしようか……

迷っている間に時間だけが過ぎる。


「変な亜金君」


由香さんが、笑う。
うん。由香さんの笑顔は、やっぱ可愛いや。

※この物語は、フィクションです。

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小説:片思い~ずっと好きと言えなくて~ [小説:片思い~ずっと好きと言えなくて~]

3月20日


たっこやっき くるくるりんこ!
たっこやっき パーティー Yeah×2
たっこやっき スキ! 食べ過ぎちゃっても
ボクは我慢してよ! HONEY(たこやきわっしょい!)

オクトパス8です。
しがせいこです。


休みの日が過ぎる度にテンション下がります。

やすみはあと3日。

でも、2日行ったら、2日休みで、1日仕事行って、2回仕事に行けば今回の仕事は、終わりです。
失業です。


と言うか、辞めるんですけどね。


将来の事も考えて、次へのステップアップを目指します。


頑張って次の仕事を探すぞー

次は、時給900円以上、交通費も支給される場所を探します!


今日は、マイさんやヤクザさんも呼んで、みんなでたこ焼きパーティーをしました。


「私達が来てもよかったのですか?」


マイさんが、不安そうに由香さんに尋ねる。


「だって、ウチの子が、マイちゃんにはお世話になったみたいんでしょ?
 だったら、いつかお礼しなくちゃと思ってて……」


由香さんが、笑いながらマイさんに言う。


「いえ……
 そんな、大層な事はしてませんよ?」

「まぁ、細かい事は気にしないでたこ焼き食べましょ」

「まぁ、焼いているのは、ヤクザさんだけどね」


俺は、そう言ってヤクザさんの方を見る。

ヤクザさんは、手慣れた手つきでたこ焼きをひっくり返していく。


「ヤクザさん、上手ですね」


由香さんが、そう尋ねるとヤクザさんが照れ笑いを浮かべながら言った。


「昔は、よくこうやってたこ焼きを焼いていたもんさー」

「たこ焼き屋さんだったんですか?」

「保育園のガキ共に作っていたんや」

「へぇー」

「ほれ、いっちょあがり!」


ヤクザさんが、そう言ってお皿にたこ焼きを乗せて、ソースとマヨネーズを掛ける。


「わぁ、美味しそう!」


由香さんが、目をキラキラと輝かせてたこ焼きを見る。
英字もモノ欲しそうにたこ焼きを見つめる。


「英字は、まだ食べれないからね」


俺は、そう言って英字の頭を撫でました。

ヤクザさんのたこ焼き……

滅茶美味しかったです。


また、こう言ったパーティーしたいな……





※この物語は、フィクションです。

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小説:片思い~ずっと好きと言えなくて~ [小説:片思い~ずっと好きと言えなくて~]

3月19日


今日は、デート。

顔を洗って。
歯を磨いて。
シャワー浴びて。
体みがいて
香水つけて。
今日はデート。


はい。
かまぼこでした。


今日は、デートです。
英字をマイさんに預けて、今日は由香さんとデート……
と言いたいところですが、お墓参りです。


はるかさんとカイのお墓参り。
お通夜とお葬式には、いけませんでしたしね。


今日の朝、実は警察の方に呼ばれて、警察署に向かい。
そして、その場で、はるかさんとカイのお墓の場所を聞いたのです。

枚方の長尾の方にある紫峰霊園(しほうれいえん)と言う場所にありました。

由香さんの運転する車に乗りゆらゆらとドライブ。

紫峰霊園には、梅の花が咲いていました。
ばっちし携帯のメモリに保存しました。

一部の友人にメールしました。
返事来るかな……??


さて、今日は英字が居ません。
なので、久しぶりに二人っきりでのまったり空間。


家には、帰りません。


「どこか行きたい所ある?」

「んー
 特になにもないかな……」


由香さんの問いに俺は、そんな返事しかできませんでした。


「じゃ、何か食べたいモノはない?」

「美味しいタコ焼きが食べたい……」

「タコ焼きかぁー」

「うん」

「了解!
 じゃ、ちとドライブしてからタコ焼きパーティーしよっか?」

「え?」

「材料買って、家で作ろう?」

「うん」


って、ことで家に帰ってタコ焼きパーティーです。
英字を迎えに行かなくちゃ。


※この物語は、フィクションです。

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3月18日


今日を乗り越えたので、明日から5連休です。

今日は、疲れました。

吉田さんは言いました。


今日と言う日が、そんな大きな一日とは思いません。
それでもやっぱり考えてしまう。
アー
この気だるさはなんだ?


今の俺の心情にぴったりです。


由香さんは、あの後からずっと元気が無いです。

家に帰ると食事を作っていました。


「ただいま」

「……おかえり」


どう接していいかわからない。
英字は、無邪気にこちらを見て笑っている。
英字を高い高いすると、英字はきゃっきゃっと喜ぶ。


「……」

「由香さんも高い高いしようか?」


俺は、さりげなく言ってみた。


由香さんは、首を横に振った。


「……いい」

「そっか……」

「どうして、怒らないの?」

「え?」

「私、亜金君に酷い事をしたんだよ?」

「気にしなくていい」

「気にするよ」


由香さんは、じっと俺の目を見る。


「じゃさ……」


俺は、さりげなく由香さんに近づき、由香さんの唇にキスをした。


「え?」

「これで、チャラ」

「あ……」


由香さんは、静かに涙をこぼした。


「由香さん、泣き虫だね」

「亜金君が、泣かしてるんじゃん」

「そっか……」

「そうだよ……」


由香さんは、そう言って苦笑い。

なんだろう。
この気持ちは……
俺は、由香さんと英字を守りたい。
心からそう思った。


※この物語は、フィクションです。

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小説:片思い~ずっと好きと言えなくて~ [小説:片思い~ずっと好きと言えなくて~]

3月17日

明日、仕事に行けば、5連休です。
がんばるぞー


さて、由香さんが英字のお母さんって、どういうことなんでしょう?
俺は、由香さんに尋ねました。


「由香さんが、英字のお母さんなの?」


由香さんは、コクリと頷きました。


「どうして、今まで黙っていたの?」


由香さんは、何も答えません。


「確か、アルコール中毒って、はるかさんから聞いたけど……」


由香さんは、首を横に振りました。


「それは、嘘。
 カイが、英字を育てる権利を得る為に作った嘘……」

「カイは、どうして、そんな嘘をついたの?」

「わからない……」

「虐待していたくせに、育てる権利を得ようとしたの?」

「そうね……
 そこは、私のは、わかんない。
 私は、英字と会う事も見る事も許されなかったから……」

「そっか……」


あまり深くは、聞かない事にした。
たぶん、聞いてはいけない事だと思うから……


「怒らないの?」

「何を?」

「英字の本当の親だってことを隠していた事……」

「どうして、黙っていたの?」

「言えば、怒られると思ったから……」

「怒らないよ……」


俺は、そう言ってため息をついた。


「そうね……
 亜金君は、怒らないよね……」

「うん」


俺は、コクリと頷く。
そして、視線を養護施設の方に映した。


「じゃさ……
 英字は、由香さんが、育ててもいいのですか?」


俺は、養護施設の方に尋ねた。


「本当の親ですし。
 アルコール中毒でもないようですし、問題は無いと思います」

「そっか……
 よかった……
 英字と離れ離れにならなくて済む……」

「亜金君……」

「うん?」

「ごめんね……」


由香さんは、大粒の涙をこぼした。
それは、大きな大きな涙だった。


※この物語は、フィクションです。

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