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ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生 ブログトップ
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ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生75 [ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生]

「ファイヤーバースト!」


星新一は、そう言ってネバーデーモンの体を焼きつくした。
しかし、ネバーデーモンは、すぐに体を再生させた。


「なかなか魔力がアップしたんじゃない?」


アストラルは、星新一の肩をポンポンと叩いた。


「アストラルさん?」

「もう、一か月過ぎたわ。
 新しい技の一つか二つ覚えたかしら?」

「はい」


アストラルは、ニッコリと微笑んだ。


「じゃ、一番強力な魔法を見せてもらえるかしら?」

「いいですが……」

「ネバーデーモンに放ってみて」

「わかりました」


星新一は、ゆっくりと呪文の詠唱を始めた。


「ドムドム!」


星新一の指先から禍々しい炎の渦が現れネバーデーモンの身を焼いた。

ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生74 [ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生]

それぞれが……
それぞれの……

修行が始まった。
そして、時は過ぎ……

ひと月が、あっという間に流れた。


「ボク君、魔法は覚えれた?」


アストラルは、そう言ってボクの頭を撫でた。


「うーん。
 あんまし覚えたって実感ない」

「と、言うよりボク君は、肉弾戦の方が強くなっちゃったね」

「うん。
 巨大化も出来るようになったよー」

「ええ。
 凄かったわね。
 これで、マカちゃん達の足手まといにならなくて済むわ」

「うん。
 ありがとー」


ボクは、喉を鳴らして喜んだ。


「さぁ、まずは星君の所に行ってみようか?」

「うん!
 みんな、元気にしてるかな?」

「ええ。
 元気にしてると思うわ」


アストラルは、そう言ってボクの体を持ち上げた。

ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生73 [ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生]

ボクは、アストラルに連れられて星新一とは、別の広場に連れてこられた。
そして、ボクの体をゆっくりと地面の上に置いた。


「ボク君にはね、まずは魔法を覚えてもらおうと思うの」

「ボク、魔法なんて使えないよー」

「大丈夫。
 貴方にも特殊能力はあるのよ?」

「特殊能力?」

「ヒーローと言う能力でね。
 倒した敵に応じて経験値の様なものが溜まるのよ。
 これは、物凄く強い使い魔になれるのよ?」


アストラルは、そう言ってニッコリと笑った。


「強い使い魔……」

「そう、それには、まず弱いスライムから倒してもらうわ」

「ボクがんばる!」


ボクが、気合を入れたのを確認するとアストラルは、一匹のスライムを召喚した。


「ぎゅいぎゅい!」

「なに?
 このぷにぷにのモンスター。
 これが、スライム?」

「そうよ……
 さぁ、頑張ってね」
 
「うん!
 頑張る!」

ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生72 [ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生]

僕達が、連れてこられたのは広い広場だった。


「今から、ネバーデーモンを1体召喚するわ。
 星君は、そいつを魔力が尽きるまで戦いなさい」
 
「ネバーデーモンですか……」

「大丈夫。
 ネバーデーモンは死なないわ」

「あの、私が死ぬ可能性は……?」

「そんなの気合でどうにかしなさい!」

「ええ!!」


星新一は、目を丸くさせて驚いた。


「ボクは??」


ボクは、不安げな表情でアストラルの方を見た。
アストラルは、ニッコリと笑うとボクの頭を撫でた。


「ボク君は、他の事をやってもらうわ
 もっと基礎的な所からね……」


アストラルは、そう言うとネバーデーモンを召喚した。


「さぁ、頑張ってね」


そして、アストラルは、ボクを連れてその場を後にした。

ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生71 [ボクはネコゾンビでご主人さまは女子高生]

「藤堂。
 貴方は、マカちゃんに魔法の手ほどきを教えてあげて。
 この一カ月で、貴方の技を全て叩きこんであげて……」

「私の技をで……
 ございますか?」

「そう。
 ダメかしら?」


アストラルは、首を傾げた。


「滅相もございません。
 このお嬢さんに私の全てを叩きこみましょう」


藤堂は、そう言ってマカの前までやって来た。


「さて、行きましょうか?」

「う、うん……」


藤堂は、マカを連れて部屋を出た。


「私達は、どうしたらいいのでしょうか?」


星新一が、アストラルに尋ねた。


「貴方と、ボク君は、私についてきなさい」


アストラルは、そう言ってゆっくりとボクに近づき、ボクの体を持ち上げた。
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