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俺は、今人妻に恋してます。 [俺は、今人妻に恋してます。]

8月22日 10時32分

朝もはよから父さんが
牛乳屋さんに声かけて
元気にあいさつしたけれど
牛乳屋さん驚いて転んじゃったよ


はい、父さんは、父さんでも。
はるかさんのお父さんに起こされました。
今日は、1人の様です。


「何の用ですか?」

「示談にしてくれないかい?」

「昨日も言ったように、示談には応じません」

「はるかの事は、気にしなくて良い……」

「自分の娘の事ですよね?」


南さんは、大きなため息をついた。


「はるかは、離婚させることにした」

「え?
 それでは、会社が……」

「会社は、畳む事にした。
 従業員の了解は、もう得ている……」

「そうですか……」

「だから、示談してくれ。
 でないと、君に危害が及ぶ事になる」

「危害?」

「ああ。
 杉山は、ヤクザとの繋がりもある」

「こう見えて、俺は、結構強いですよ」


俺は、そう言ってニッコリと笑いました。


「君の近くに居る女の子が居るだろ?」

「由香さんの事ですか?」

「ああ……」

「あの子に危害が及ぶ事になるかもしれない」

「脅迫ですか?」

「一応“忠告”したよ?」


南さんは、そう言って病室を出て行きました。

由香さんに危害が、及ぶ……

それだけは、避けなければいけません。
ここは、示談に応じた方が、良いのでしょうか??



※この物語はフィクションです。
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俺は、今人妻に恋してます。 [俺は、今人妻に恋してます。]

8月21日 11時30分


あの男は、昨日の予告通り来ました。
二人組の男を連れて。

こうやって見るとヤクザですね。


俺は、そんな事を思いながら、男を睨みつけました。


「今日は、500万用意してきた」


男は、そう言って札束を俺の前に見せた。


「示談には、応じませんよ」

「まだ、金が足りないというのかね!」


男は、そう言って俺の胸ぐらを掴もうとした。
それを付添の男が止める。


「杉山さん、そんな事したら貴方まで訴えられますよ?」


杉山と言うのか……
その杉山は、男に怒鳴った。


「南!
 だいたいお前の娘が、浮気するから悪いんだろうが!」


お前の娘?
そしたら、この人が、はるかさんの父親?


南さんは、俺に諭すように尋ねました。


「どうして、示談に応じてくれないのだい?
 お金が目的ではないのだろう?」

「はるかさんが、アイツにどんな目にあっているか知ってるんですか?」

「どんな目にあってるんだい?」

「暴力を受けています」

「暴力だと?」


杉山が、そう言って俺を睨みました。


「そうです。
 離婚すれば、会社の融資は打ち切られる。
 そもそも結婚だって、結婚しないと会社の融資を打ち切られるからしたそうです。
 そして、どうする事も出来ない状況に追い込まれて、自殺したんです!」


南さんは、一息ついて答えた。


「そう……
 だったのか……
 てっきり私は、愛し合って結婚して結婚したものかと……」


南さんは、その場で、肩をガクリと落とした。


「何をやっているのですか!
 ここは、病院ですよ!」


看護婦さんが、由香さんと一緒に病室に入って来た。
由香さんが、呼びに行って来てくれたのでしょう。


「また、明日来るからな!」


杉山は、そう言って部屋を出て行きました。

また、明日も来るのか……
欝だな……



※この物語はフィクションです。
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俺は、今人妻に恋してます。 [俺は、今人妻に恋してます。]

8月20日 11時15分


昨日の夜。
はるかさんの事が、気になって眠れませんでした。
早く目が覚めないだろうか……?
命に別条は、ないのかな?

情報が欲しい。
でも、俺が、はるかさんと会うのはヤバいだろう。
やましい関係ではないにしても、一応俺がしたのは浮気なんだ……
いや、浮気にはならないか……
たまに会って遊ぶ程度だ。

でも、これを浮気と言う人も居ます。
肉体関係を持っていないにしても、浮気だと感じる人も居ます。
少なくても、はるかさんの旦那は、そう思っているでしょう。

俺が、そう思って窓の外を見ていると由香さんが、話しかけてきました。


「どうしたの?
 なんか考え事?」

「いや……
 はるかさん、大丈夫かなって思って……」

「……」


由香さんは、少し切なそうな顔をしました。


「どうしたの?」

「亜金さんの心に私っている?」

「え?」


由香さんは、何を言ってるのだろう。
そんな言葉が、頭をよぎった時、俺の部屋が、静かに開けられた。

そこには、中年のおっちゃんが、数人立っていた。


「な、なに?」


由香さんは、戸惑っている様子。
俺も、正直戸惑っている。


「息子の件だがね……」


息子?
あぁ、はるかさんの旦那の件か……


「示談に持ち込めないだろうか?」

「は?」


俺は、思わず目が点になりました。


「金なら幾らでも用意ししょう。
 百万か?二百万か?
 ニートで金が無いのだろう?」

「……そう言う問題ではないです。」


するとその中年の男性は、頭を地面につけた。


「なんの真似です?」

「この通りだ。
 示談にしてくれ!」

「断ります。」

「私が、これだけ頭を下げているのだぞ!」

「貴方が、どれだけ偉いか知りません。
 だから、貴方がどんなに頭を下げても、俺のお腹は膨れない。」


俺が、そう言うとその男性は、舌打ちをして部屋を出て行った。


「また、明日くる」


と、言い残して……






※この物語はフィクションです。
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俺は、今人妻に恋してます。 [俺は、今人妻に恋してます。]

8月19日 11時45分


8月19日午前2時ごろ……
はるかさんの自宅にて、倒れているはるかさんが発見されました。
睡眠薬を大量に飲んだらしく今は、俺の居る病院で入院しています。
命に別条は、ないモノの、意識が戻らないらしく、これが続くと危ないらしいです。


俺は、ただはるかさんの目が覚める事を祈っています。


そして、警察の方が、先程まで俺の病室に居ました。

はるかさんの旦那を訴えるかどうか……

それを聞かれました。

訴えれば、傷害罪になるそうです。
俺は、迷いましたが、訴える事にしました。

そうすれば暫くは、はるかさんの身が守られる。

ほんの少しの期間しか守れないけど……
こうするしか他に方法はありません。

調べてもらえば、はるかさんに対するDVの件も解決するかもしれません。
原因が、原因だけに取引を止めると言う事はないかもしれない……

そう願って俺は、はるかさんの旦那を訴える事にしました。

由香さんにその事を伝えると、少し切なさそうな顔をしてこう言いました。


「そう上手くいくかな?」

「それは、解らない」

「上手く行くといいね……」

「うん」


そう……
俺は、それを願う事しか出来なかった。

無力……

自分が、無力である事をこれほど実感した事は、ありません。

神様……
どうか、はるかさんを救ってください……






※この物語はフィクションです。
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俺は、今人妻に恋してます。 [俺は、今人妻に恋してます。]

8月18日 15時04分

さて、昨日の夜。
母が手に火傷をしてしまったそうで……
家事全般が出来ないとメールが来ました。
俺も足の骨を折って入院中なので、身動きできません。

なので、その事を由香さんに相談すると……


「じゃ、私が行ってくるよ♪」

「え?」

「亜金さんの家の家事全般!
 私がやるよ♪♪」

「そんなこと……」


そう、頼めるはずがありません。


「大丈夫!
 私、亜金さんのお母さんと仲良しだもん♪」


由香さんは、そう言ってガッツポーズを決めました。


「いいの?」

「うん♪
 困った時は、お互い様だもん♪」


由香さんは、そう言って俺の病室を出ました。

まぁ、ありがたいのだけど……
独りぼっちの病室は、寂しいな……

そんな事を考えていると、はるかさんから電話が来ました。


「今、大丈夫?」

「うん」

「あのね……」

「うん」

「私、今から死のうと思うの」

「え?」

「私、事情があって旦那と別れる事が出来ないの……
 でも、私が死ねば、それで丸く収まるの……」


はるかさん、何を唐突に言っているの?
事情って、会社の事だよね……?
でも、俺が、その事を知っているのは、はるかさんは、知らない。
だから、そこを突っ込む事は出来ない……


「そんな!
 死ぬなんてダメだ!」

「最後に亜金君の声が聞けてよかった……」


電話は、そこで切れました。
俺は、居てもたっても居られなくなり病室を出ようとしましたが……
看護師に見つかり、それを止められました。
その後、刑事さんが、俺の病室に来たので全てを話しました。

他力本願で、申し訳ないけど……
後は、刑事さんがやってくれると信じたい……




※この物語はフィクションです。
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