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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――3月26日


抱くってなんだろう?
俺は、一晩考えた。


「あら?まだ抱いていないの?」


水が、苛立ちながら牢にいる俺たちを睨む。
聞いた方がいいのかな?


「抱くって何?」


俺のその質問に水の怒りは頂点に達した。


「ええ!
 お前ら!あの娘たちを連れてきなさい!」


プレゲトンとピノが、運ばれてくる。
牢にいないなと思っていたら、別室にいたのか……


「さぁ、お前ら!
 まずこの金髪のちっこいくせに巨乳な娘から犯してしまいなさい!」


男は、プレゲトンの肌に触れる。
すると男の手は、プレゲトンの肩から飛び出た針で、手を串刺しにする。


「ぐわぁぁぁ」


男が、悲鳴を上げる、


「私は、プレゲトン。
 手足を封じた程度では、私には触れれぬぞ??」


水は、舌打ちをした。
そして、ピノに目線を合わせる、

「なら、こっちの金髪に赤い目の娘から……」


水が、そう言いかけた時、目を疑った。
両手両足を塞がった状態で、10人は、超える男たちを倒していたのだ。


「アンタ、やっぱり……」

「そう、私はプレゲトン。
 伝説の三剣の一つよ」


プレゲトンが、自分につけられていた拘束具を壊すとピノにつけられた拘束具も外せた。


「わーい!
 自由に動けるー」


ピノは、そう言って、俺の労を力任せにあける。
ってか、空いた……?


「ピノ……
 馬鹿力なんだな」


プレゲトンが感心する。
プレゲトンが、感心している間に、ピノが俺たちの拘束具を壊す。


「ピノちゃありがとう!」


笹鈴さんが、ピノの体を抱きしめる。


「これくらい、合点承知の助だい!」


ピノは、そう言って敬礼した。

誰だ?ピノに変な言葉を教えたのは……
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