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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――3月28日


笹鈴さんが、放った氷の刃は水に全て撃ち落された。
水が、ひと吹き息を吐きかけると、辺り一面氷漬けになった。


「うわ!
 寒……くない?」


俺は、首を傾げた。


「私を、纏っているからね。
 これくらいの氷じゃアンタを凍えさせることはできないわ!」


プレゲトンが、剣の状態でそういう。
プレゲトンは、炎属性でも最強に部類される大剣。
その辺の剣とは、違う。


俺は、周りを見た。


笹鈴さんは、もともと雪女なので、寒さに強いのか平気な感じだった、
座来栖君も、魔法バリアを貼っていたので無事だった。


「ピノ!?」


俺は、慌ててピノの方を見るとピノはケロッとしていた。


「あきーん。
 これ、雪ー?」


ピノは、凍り付いた壁を触る。


「あ、触っちゃだめだ!」

「え?」


ピノは、不思議そうに首を傾げる。


「あれ?」


亜金は、苦笑いを浮かべる。


「亜金!
 今は、目の前の戦闘に集中しろ!」


プレゲトンが怒鳴る。


「う、うん」


亜金は、剣を構え水に斬撃を一振り浴びせる。
水の右腕が吹き飛ぶ。


「え?」


目を丸くさせたのは亜金だけじゃなかった。
笹鈴や座来栖も目を丸くして驚いていた。


水は、何が起きたかわからない、
ただ、失った右腕を見つめ絶叫した。


「わ、私の右腕が!!」


これは、俺の実力じゃない。
プレゲトンの剣の凄さなんだ……

プレゲトンの属性は、炎。
水の属性は、氷だろう。


「貴様たちは、絶対に許さない!
 亜金ちゃん!貴方を絶対モノにして、若さを取り戻してあの人を……
 あの人を手に入れて見せる!」


水は、そう言ってEDを召喚した。
さて、ここからはEDでの戦いになりそうだ……
EDは、そんなに動かしたことがないので上手く戦えるか心配だな……

うーーーん。 [日記]

日曜日からお腹の調子が悪い。

いわゆる下痢Pなのだ。
下痢というか、黒い水が出る。

明日収まらなければ病院に行こうかな……

今日は、弟の誕生日。

でも、ごちそうは土曜日に食べるそうです。
それまでには、治したい……

悩む [トリックスター]

ポーラのTMレベルが70になりました。


クレイジースキルを覚えるか……

それとも防御スキルを覚えたり、攻撃スキルを覚えるか……


今覚えているスキル。


ダブルハンマー マスター


マッスルトレーニング マスター


メンタルフォーカス 10


プットアップシールド 1


クエイクハンマー マスター


残り14P


ベースレベルは、86です。


悩みます……

ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――3月27日


拘束具も外された。
俺の武器に関してはプレゲトンが居る。

笹鈴さんは、どちらかというと魔法使い。

座来栖君の武器は、銃。
倒した兵士から補充しては使ってる。

俺たちが、最初に向かったのは武器の保管庫に向かった。
座来栖君の銃を取り返すためだ。
座来栖君の銃は、魔法銃らしく魔力を込めて銃を放つらしい。
銃弾に属性を込めたり魔力の球を打ち出すことができるようになるらしい。

一般の銃で100発100中。

なので、魔法銃があると座来栖君は物凄く強くなると思う。


「亜金、大丈夫か?」


座来栖君が、息を切らして疲れている俺に気を使ってくれる。


「大丈夫だよ。
 笹鈴さんとピノは大丈夫?」


俺は、笹鈴さんとピノの方を見た。


「ワタクシメは、大丈夫!」


笹鈴さんが、ニッコリと笑う。


「ピノは、もっと元気だよー」


ピノが、キャッキャと騒ぎ、兵士たちを殴り倒す。

笹鈴さんは、氷の魔法で兵士たちを氷漬けに……
ピノは、魔力を込めた拳で敵を殴る。
あれは、物凄く痛そうだ。
ピノに戦闘技術を教えたことはない。
なのにどうしてあんなに戦闘技術に長けているのだろう?


「亜金。よそ見している時間はないぞ!」


プレゲトンが怒鳴る。
俺の背後に2人の男が斧を振り下ろす。
しかし、その斧が破壊される。

俺の周りの纏っているプレゲトンの熱魔法のお蔭だ。
そうしている間に、武器庫へとたどり着いた。


「ここにあるのかな?」


笹鈴さんが、そう言って扉を開ける。
すると真ん中に水晶の中に封じ込められた銃を見つけた。


「これが、そうなの?」


俺は、座来栖君に尋ねた。


「ああ、幼馴染の形見なんだ」


座来栖君が、そう言って笑うと水晶を破壊した。
そして、2丁拳銃を取り戻すと座来栖君が構える。
俺も、異常までの殺気を感じ取り思わずプレゲトンを構えた。
水が、現れたのだ。


「あら、案外早く出てこれたのね……
 亜金ちゃんの貞操は、もう奪ったのかしら?」


水は、そう言って笹鈴さんの方を見る。


「奪ってなんかいないよ!」


笹鈴さんは、そう言って氷の刃を水に向かって放つ。
開戦の合図だ。

ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――3月26日


抱くってなんだろう?
俺は、一晩考えた。


「あら?まだ抱いていないの?」


水が、苛立ちながら牢にいる俺たちを睨む。
聞いた方がいいのかな?


「抱くって何?」


俺のその質問に水の怒りは頂点に達した。


「ええ!
 お前ら!あの娘たちを連れてきなさい!」


プレゲトンとピノが、運ばれてくる。
牢にいないなと思っていたら、別室にいたのか……


「さぁ、お前ら!
 まずこの金髪のちっこいくせに巨乳な娘から犯してしまいなさい!」


男は、プレゲトンの肌に触れる。
すると男の手は、プレゲトンの肩から飛び出た針で、手を串刺しにする。


「ぐわぁぁぁ」


男が、悲鳴を上げる、


「私は、プレゲトン。
 手足を封じた程度では、私には触れれぬぞ??」


水は、舌打ちをした。
そして、ピノに目線を合わせる、

「なら、こっちの金髪に赤い目の娘から……」


水が、そう言いかけた時、目を疑った。
両手両足を塞がった状態で、10人は、超える男たちを倒していたのだ。


「アンタ、やっぱり……」

「そう、私はプレゲトン。
 伝説の三剣の一つよ」


プレゲトンが、自分につけられていた拘束具を壊すとピノにつけられた拘束具も外せた。


「わーい!
 自由に動けるー」


ピノは、そう言って、俺の労を力任せにあける。
ってか、空いた……?


「ピノ……
 馬鹿力なんだな」


プレゲトンが感心する。
プレゲトンが、感心している間に、ピノが俺たちの拘束具を壊す。


「ピノちゃありがとう!」


笹鈴さんが、ピノの体を抱きしめる。


「これくらい、合点承知の助だい!」


ピノは、そう言って敬礼した。

誰だ?ピノに変な言葉を教えたのは……

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