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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年08月14日


今日、雨が凄かった。
枚方も記録的な大雨で、床下浸水している家も多いらしい。

病院も1階の床は、びちょびちょだった。

美穂は、電車がストップしたので仕事が休みになったらしい。

俺の方は、昨日の傷口が痛む。


「亜金、またケンカ負けたの?」


美穂が、そう言って俺の頬に手を当てる。


「う、うん」

「亜金、ホントケンカ弱いんだね」

「苦手なんだ……
 人を殴るのって……」

「亜金らしいね」

「そう?」

「弱いのも亜金。
 だから、私が護るんだ」

「え?」


美穂は、俺の体を抱きしめる。


「亜金の音聞こえるよ」

「え?」

「トクントクン言ってるよ」

「トクン、トクン?」

「胸の音。
 響いてる」

「美穂の音は、聞こえない……」

「触ってみる?」


美穂は、そう言って俺の手に触れる。
そして、それを美穂の胸に……

柔らかい感触。


「美穂?」


美穂は、黙って俺の胸に手を当てる。


「あれれ?
 亜金君の鼓動早くなってるよー?
 ちょっとは、欲情した?」


美穂は、そう言って俺の下半身に手を触れる。


「うん!
 立派な男の子だ!」

「え、エッチはしないからね!」

「それは、亜金君次第かな?」


美穂は、そう言って俺の唇にキスをする。


視線を感じる。
視線の先には、愛ちゃんの姿が……


「あ……」


愛ちゃんは、俺に気付くと逃げるように去った。


「見られちゃったね……」

「うん……
 なんか、恥ずかしい」


うん。
ホントに恥ずかしや……

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