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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年08月27日


昨日は、沢山歩いた。

金閣寺、銀閣寺。

その他諸々歩いた。

でも、ゆかりさんは、もっと疲れているだろう。

何せ葬儀の疲れも残っているはず……


昼の真ん中……


ゆかりさんが、小さく呟く。


「これから、ホテル行かない?」

「え?」

「あ、もしかしてエッチなこと考えた?」

「えっと……」

「お茶しよう?
 亜金君が、どーしてもって言うのならエッチしたいけど……」


ゆかりさんが、頬を赤らめる。


「俺は、好きな人としかしません」


で、童貞なんだけど……


「そこが良いんだけどな。
 ここで、ヤりたいって言う男は、殴るわね」

「そっか……」


亜金は、小さく呟く。


「どうした?
 元気ないぞ?」

「うーん。
 なんか、自分が情けなくて……」

「情けない?」

「だって、全然リード出来てない……」

「そんなの当り前じゃない」

「え?」

「それが、亜金君なんだからー」


ゆかりさんが、クスリと笑う。


「えー。
 なんだよそれー」

「だって、亜金君は、亜金君なんだもん」

「ちぇ……」


亜金は、ため息をつく。


「とりあえず、ホテルでご飯だー」


ゆかりさんは、そう言うと一流ホテルに向かった。


「えっと……
 俺、お金そんなにないんですけど……」

「お姉さんに任せなさい!」


結局その日の食事は、ゆかりさんの奢りでホテルで食事を食べた。
ステーキを奢ってもらった。
今までで食べた中で、最高の味だった。


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