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まっしろなティスタメント(小説) [まっしろなティスタメント]

2012年07月27日


夏ですね。
暑いです。
蝉も鳴いています。

外は暑いので、部屋の中でクーラー。
病院の室内は快適で過ごしやすい。

だけど、入院費のことを考えると心が折れる。

美穂、元気にしてるのかな?
今、無性に美穂の声が、聞きたくなった。

なので、美穂に電話をかける。

だけど、美穂はでない。

それどころか「ご利用になられた電話は……」となった。

俺、美穂に捨てられたのかな……

物凄く凹む。


凹んでいると千春ちゃんが、俺の部屋に来た。


「昨日、お姉ちゃんとデートしたの?」


千春ちゃんが、頬を膨らませる。


「デートと言うか、ご飯を一緒に食べただけだよ」

「いーけないんだー!いけないんだー!
 美穂ちゃんに言ってやるー」


千春ちゃんが、懐かしいリズムに合わせてニコニコ笑う。


「いいよ。
 別に……」


俺のテンションが一気に下がる。


「何かあったんですか?」

「美穂と連絡がつかないんだ。
 携帯も番号を変えたみたいだし、メールもデーモンエラーで返ってくるし……」

「そうなんですか?」

「捨てられたのかな?」

「美穂さんと亜金さんって、どんな関係なんですか?」

「友達以上恋人未満かな……」

「付き合ってはないんですか?」

「うん。
 入院するまでえキスもしたことないよ」

「なのに一緒のベッドで眠ったんですか?」

「うん」

「そうですか……
 なんか変な感じですね」

「そうだね」

「大丈夫ですよ。
 少なくても美穂さんは、亜金さんのこと好きだと思いますよ?」

「そうなんかなぁー」

「亜金さん優しいですし、きっと大丈夫ですよ」

「俺は優しくなんかないよ」

「そうなんですか?
 子供たちの間では評判良いですよ?」

「子供に好かれてもな……」

「私は、子供に好かれる人好きですよ」


千春ちゃんが、照れくさそうに笑った。


「どうせなら、若いお姉さんにモテたいよ……」


俺が、そう言うと千春ちゃんは苦笑いを浮かべた。


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