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クリスマス・イブ・ショート・ショート [短編]

キャンドルがともり、 くつしたの影がゆれています。

現れたのは、1匹の小人でした。

小人は、刃物を持ち。

プレゼントを待って眠っている女の子を嬉しそうな目で見ます。


「今日のは、ご馳走だ」


小人は、そうって刺しました。
いっぱい刺してはそれを口に運び「うまい、うまい」と言って夢中でむさぼります。

そして、全てを食べ終えるとこう言いました。


「美味しかったよお嬢さん」


そして、小人は、クマのぬいぐるみをそっと枕元に置きました。


「また、来年も来るからね」


小人は、ゆっくりと女の子から、離れると静かに消えました。


女の子の元に残ったもの……

それは、クマのぬいぐるみとほんの少しのミルク……
そして、クッキーの食べかすでした。

朝が来ます。

女の子は、目を覚ますとクマのぬいぐるみを見つけ大はしゃぎ。


「ママー!
 サンタさんが、来たよー」



女の子のお母さんは、「そう、よかったねぇー」と優しく微笑みました。


おわり
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クリスマス・イブ [日記]

今さっき、葬儀が終わったと、母からメールが来た。


晩御飯は、おそらく『和食さと』なる予感。


弟が、サイゼリアか和食さとがいいと言ったので、クリスマスは、和食になります。

とんかつか、おすしだね。


【追記】


和食さとに行き……


憧れていたトマトモツ鍋(一人鍋)を初食。

あまりのまずさに初ショック……


牛モツとチーズをトッピングしたのに……

トッピングラーメンが来ました。

オーダーミスですね。

若い女店員さん泣きそうになってました。


「ラーメンでいいよ」

と言えばよかったかも……

それにしてもトマトモツ鍋……

美味しくなかった……

なんていうんだろ……

豚モツのケチャップ煮って感じでした。

牛モツ頼んだのにね。

豚は、最初からついているんだけど、その少なさ……
下の方に焦げ付いてありました。


火もつけてくれませんでした。


外に食べに行き、火をつけてくれないことなんて初めて……

まぁ、クリスマスに仕事なんてやってられないって気持ちもわかるけど……


「ごちそうさまでした」


って、食べ終わった俺の食器を片付ける店員さんに言っても無視。

ちなみに店は、混んでもいない。

かといってガラガラでもない。

なんだかモヤモヤするこの気持ちは何処に発散すればいいのだー

そして、カップルの多いこと多いこと。

あのね。
クリスマスにね。
デートするって、どんな信教の持ち主なんでしょうね?
君たちどちらかといえば、仏教じゃないの?
キリスト教じゃないよね?


もうね、そんな女の子のスカートなんか、めくれろーーーー(ノ_・。)

というか、彼氏にめくられるのかー


ラブホはいっぱいなのかー?

何故、ラブホに行くー?


家じゃダメなのかー?


というか、普通のホテルでヤッたらダメなのかな?

旅館の人の迷惑になるのかな?

その辺、ボクコドモダカラワカンナイ。

コドモハエイエンニワカラナクテモイイッテ?

ソンナコトイウヤツハノロワレロー。


ジュジュジュジュジュジュジュ。
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ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2012年12月24日


クリスマス。

それは、モテない俺にとっては呪われたイベント。
バレンタインに次いで俺の嫌いな日だ……

29年間。
彼女がいたクリスマスなんてない。

なのにだ……

玉藻は、部屋を装飾しはじめた。

クリスマスパーティでもするのか?的な感じで……

家のインターフォンが鳴る。
玉藻が、返事をして玄関に向かう。
そして、何やら雑談をした後、部屋に1人の女の子を招く。

部屋に来たのは、杉浦 恭子(すぎうら きょうこ)さん。
俺が、小説を書いている雑誌の担当編集者さんだ。
物凄く美人で、優しくて仕事もできる。
お父さんは、京都で新聞記者をやっているらしい。
しかも、彼氏がいない。


「亜金さん、おはようございます」


恭子さんは、そう言って箱を俺に渡す。


「これは?」

「ウチからのプレゼントや♪
 開けてみたってくれんか?」


俺は、箱を開ける。
すると中にはケーキが入っていた。


「これは……?」

「ウチの手作りケーキや♪」

「ありがとう」


恭子さんに欠点があるとすれば1つ。
それは、恭子さんの関西弁が、おじさんっぽいってことだけかな。

ONの時は、丁寧語で話すんだけど……
OFFの時は、こんな感じのおっさんぽい関西弁になるのだ。


暫くすると再びインターフォンがなる。


「亜金、邪魔するぞ」



啓司と御幸も来た。
それも、箱を持っている。


「ケーキだ。
 枚方のジョフランで買ってきた」

「おおー!
 ケーキ!」


俺のテンションが、急激にあがる。


「太郎や萌ちゃんたちももうすぐ来るぞ」


啓司が、そう言うとすぐにインターフォンがなる。


「亜金!プレゼントくれないと悪戯するぞ!」


太郎と萌ちゃんの息子である、瓜君がそう言って部屋に入ってくる。
続いて娘の桃ちゃん。

そして、太郎と萌ちゃんが入ってくる。
今日は、賑やかなクリスマスになるだろう……

こう言うのも悪くない。

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