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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

12月10日


今日は、土曜日。
そして、今日は、学校が休みだ。

学校が休みだとすることもなく暇だ。
暇なときにすることと言えば、散歩だな。


散歩がてらに学校も覗いてみるか……


余は、制服と言うものに着替えると学校に向かった。
学校の中を散策していると誰かの話し声が聞こえた。


余は、その声の方にゆっくりと近づいた。

どうやら、男のようだ。
そして、話しているのは一人だけ。
一人で何やらぶつぶつ呟いている。


「主は、何を一人で話しているのだ?」

「うん?
 君は?」

「余か?
 余の名前は、大主 神だ。
 余のことは、親しみを込めて神様と呼ぶことを許すぞ」

「あはははは。
 君は、面白いな。
 僕の名前は、三遊亭 空猫(さんゆうてい そらねこ)。
 親しみを込めて、空猫先輩と呼ぶことを許すぞ」


空猫先輩は、そう言って笑った。


「うむ。
 主は、面白いな」

「あははは。
 そう言われるのが、一番うれしいよ」

「で、空猫先輩は、何をしていたんだ?」

「落語の練習だよ」

「ほう、落語か……
 落語なら知ってるぞ。
 一人芝居みたいなやつだな」

「あはははは。
 落語ファンがそれを聞いたら泣くな」

「うむ!」

「あー!
 神様!こんなところで何してるの!」


そう言って現れたのは、真由だった。


「なんだ。
 無い乳娘じゃないか」

「前の微妙に呼び方が変わっている……」


真由に涙の文字が浮かび上がる。


「貧乳は、万桜だけで十分だ。
 お前は無い乳娘だな。
 貧乳よりも乳が無い」

「ひ、酷い……」


その様子を見た空猫先輩は、ケラケラと笑っている。
うむ。
平和だな。
こんだけ平和なのだから、この世に悪なのないのではないだろうか?
万桜も無駄骨だな。


※この物語は、フィクションです。

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