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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

12月11日


今日は、曇り。
行くところなどない。
なので、行くところと言えば、学校くらいだ。
余が、学校に行くと校門が閉まっていた。


日曜は、学校が、閉まっているのか……


残念だ。


余が途方に暮れていると真由が声を掛けてきた。


「あ、神様おはよう」

「うむ。
 真由か……
 おはよう」


真由が、嬉しそうに笑う。


「何が、そんなに嬉しいのだ?」

「今日の朝、何かいいことがある気がして家を出たんだけど……
 いいこと見つけた」

「うむ?」

「神様とこうやって出会えた!
 今日は、神様と遊んでもらうの!」

「それは、構わないが……
 む?」

「神様、どうしたの?」

「向こうで、誰かが戦っている」

「戦う?」


余は、その場所に走った。


すると亜金が、また同じメンバーに殴られていた。


「何をしているのだ?」


余の質問に不良どもは、何も答えない。
不良どもは、こともあろうか余に殴り掛かってきた。
余は、その攻撃を優雅にかわす。


「ああん?」


余は、その不良に軽くデコピンをした。
不良の一人が吹き飛ぶ。
それを見た不良どもは、逃げるように去っていた。


「雑魚が……」

「……」


亜金は、無言で立ち上がった。


「神様!
 無茶したらダメだよ!」


真由が、走り寄る。


「無い乳娘は、走っても揺れないな」

「……神様」


真由に涙の文字が浮かび上がったのは、言うまでもない。


※この物語は、フィクションです。

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