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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

3月13日


余は、この間、白銀と赤の魔道士が居た場所に向かった。
痕跡があるかもしれないからだ。


ヤツらがいた場所には、洞窟があった。

余は、洞窟の中へと入る。


「またノコノコ来るとはいい度胸ですね……」


暗闇の奥から若い男の声が、聞こえてくる。


「赤の魔道士か?」

「……ふふふ。
 今日こそは、貴方の命貰い受けますよ?」

「今の余は、前の余とは違うぞ」


余は、神の刃を出す。


「それは、楽しみですね」


赤の魔道士は、そう言って両手を炎で包む。
暗い洞窟が一気に明るくなる。


余は、素早く赤の魔道士の間合いに入る。
そして、赤の魔道士の脇腹に神の刃で刺した。
そして、素早く赤の魔道士から離れる。


ヒット&アウェイと言うヤツだ。


「降参するなら今の内だぞ?」

「なかなかやるではありませんか……
 でも、この程度の傷では私は倒せませんよ?」

「そうか……
 ならば、仕方がない」


余は、神の刃に魔力を込める。


「さぁ、楽しい宴をはじめましょう!」


赤の魔道士は、嬉しそうに笑うと余のスピードよりも速い動きで余に迫る。
余は、その攻撃を避けるだけで精一杯。
だが、避けることまで出来るようになった。
余は、かなりレベルアップしている。


赤の魔道士が、余の体を炎で斬りつける。
余は避けなかった。
余は、赤の魔道士を捕まえた。


「万桜!
 今だ!」


余の合図で万桜が、余の影から現れる。
そして、万桜が音々斬丸で赤の魔道士を斬った。


「まさか、影に隠れているとは……」


赤の魔道士は、全身を炎に包まれ姿を消した。


「倒したのか?」


余がそう呟くと、見知った声が耳に入る。


「まだだ。
 アイツは、逃げた。この程度では死なねぇ」

「ボム・クライマー?」

「ああ。そうだ」

「どうして主がいる?」

「今は、答えない。
 だが、ヤツは俺が倒す」


ボムは、そう言って炎を全身に包み込ませると姿を消した。


※この物語は、フィクションです。

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