SSブログ

かみさまのにっき [かみさまのにっき]

1月7日


赤の魔道士か……
少し調べてみるか。

余は、携帯でカリスファーに連絡を取ってみた。


「はい。
 カリスファーです」

「カリフファーか?
 余だ」

「余って、誰ですか?」

「神だ」

「……」

「カリスファー?」

「余だ、余だ、詐欺なら間に合ってますので」


見なくてもわかる。
声だけでわかる。
カリスファーの頭の上に怒の文字が三つくらい浮かんでいるのが……


「勝手に現世に行って、すまなかった」


こういうのは、素直に誤った方がいい。


「はぁ……
 もう、神様がいなくて大変だったんですからね」

「すまない。
 すまないつでに一つ頼みたいことがある」

「なんですか?」

「『赤の魔道士』のことについて調べてほしい」

「赤の魔道士……」

「知っているのか?」

「神の反逆組織テオスのことは知っていますよね?
 そこの幹部です」

「いや、そこまでは、わかっている。
 できればその詳細を調べてほしいのだ」

「……それは、業務命令ですか?」

「いや、余の個人的なお願いだ」

「……サーティーワンのアイスクリーム」

「ぬ?」

「現世にあるサーティーワンのアイスクリームで、手を打ちましょう」

「うむ!
 それくらい、構わないぞ」

「わかりました」

「では、頼むぞ」


余は、電話を切った。

テオス。

それは、もう一つの神。
神落ちのルシファーとは、また違う。

テオスは、人の心に中にある悪を増幅させる。
そして、人を悪に染める。
神の中でも人をかなり恨んでいる存在だ。
そして、赤の魔道士。

人でありながらテオスの幹部である存在。
わからないことだらけだ……


※この物語は、フィクションです。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。