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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

1月24日


現世に戻った余たちは、学校に向かった。
月曜日は、学校をさぼったことになっていた。

余と万桜は、担任の村井 由亜(むらい ゆあ)に呼び出しを受けて怒られた。
まぁ、雫の犯した事件の後だから、校内もピリピリムード。
怒られても仕方がないのかもしれない。


余と万桜が教室に戻ると玉藻とのんこが、余と万桜の元へ走り寄ってきた。


「ねぇ、神様。
 亜金君のことしらない?」


のんこが、余に話しかける。


「ぬ?」

「亜金が、家に戻ってないんだ……」


玉藻が、心配そうに呟く。


「亜金君は、ちょっと野暮用で家に帰れないのよ」


万桜が、答える。


「野暮用?
 それはなんだ?」


玉藻が万桜に尋ねた。


「そ、それは……」


万桜が困っている。
助けてやるか……


「亜金は、童貞脱出の為に秘密訓練中だ」


うむ。
余ながら面白い言い訳が浮かんだな。


「童貞?」


のんこが、眉をしかめる。


「ああ。
 童貞だ……アイツは、まだ童貞のはずだ」

「そうなの?
 玉藻ちゃん」


のんこが、玉藻に尋ねる。


「わ、私たちは同棲していますが、兄妹みたいなものです……」


玉藻が、少し焦りながら答えた。


「そうなのか?
 付き合っているのかと思っていたが……」


余が、そう言うと万桜が余の腰をつつく。


「余計なことを言うと心配かけると思うわ」


万桜が、小さな声で言った。


「そうだな」


余は、そう返事をすると玉藻とのんこに言った。


「大丈夫だ。
 そのうち帰ってくる」


そう言ったが、2人は納得しなかった。
しかし、教室にHRの予鈴がなったので、のんこは自分の教室へ、玉藻は自分の席へと戻った。


※この物語は、フィクションです。


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