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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

1月28日


午前1時……深夜。


余たちは、固まって行動。
ばらけての行動には危険が伴うからだ。

そして、堂山公園にて、雫を発見した。
なんと猫に餌をやっていたのだ。

意外な行動に余たちは一瞬驚く。


「あら、貴方たち……」


雫は、余たちの存在に気付く。


「夢浦 雫。
 大量殺人の容疑で貴方を確保します」


万桜が、そう言って魔王の証である印籠を見せる。


「それは、魔王の印籠?
 それで、私をどうするの?
 まさか、生け捕りにするつもり?」

「ああ。そうだ。
 主は人間、殺せば私も殺人者になる。
 だから、余たちは、お主を殺さない。
 余たちは、イクシルの加護を受けていた。
 イクシルの加護者3人とお主1人とでは、かなりの戦力差がある。
 今、投降すれば、神の名に誓って命の保証はしてやるぞ」


余の忠告に雫が、笑う。


「何がおかしいのよ!」


プレさんが、怒鳴る。


「貴方たちって、平和ね……」

「何がよ!」

「貴方達は、やっと私と対抗できるスタートラインに立っただけ。
 貴方たちのレベルは、平均して3ね……」

「……」

「私のレベルは、幾つかわかる?」

「3あれば、お主如き……」

「自惚れね……
 私のレベルは、304よ」

「!?」

「驚いた?
 まぁ、そこのメガネの坊やはわかっていたようだけど……」


雫は、そう言って亜金の方を見た。


「な、なに?」

「私の強さを見破ったご褒美をあげる」


雫は、そう言って余と万桜の後ろにいた亜金の背後に回った。


「え?」


そして、雫は、亜金の唇にキスをした。


「ふふふ……キスははじめて?」


雫の問いに亜金は、首を振った。


「そう?残念……」


雫は、そう言った後、静かに闇の中に姿を消した。


「また、逃げられたのか?」


いや、命拾いしたのだろう。
一瞬だが、雫の魔力が物凄くあがった。
とても、余たち3人とプレさんでは、勝てるレベルじゃなかった。

そう、余たちは、また生かされたのだ。


※この物語は、フィクションです。

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