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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

1月18日


夜午前0時。

白い影が動く。

暗闇に白い服は思いのほか目立っていた。
だから、神たちの目でそれらを確認することは簡単だった。


「夢浦 雫。
 見つけたぞ」


余は、雫に向かい指を向ける。


「あらら。
 意外と簡単に見つかったわね」


雫は、ニヤリと笑う。


「貴方を倒しに来ました」


万桜が、刀を抜く。


「あら、その刀はもしかして……」


雫が、余裕の笑みを見せる。


「音々斬丸を知っているの?」

「狙った目標ならば音さえも切り裂く刀。
 妖刀の一種ね」

「貴方の悪。
 断ち切らせて頂きます」


万桜が、音々斬丸を構える。


「残念だけど……
 今のお嬢ちゃんたちでは、私に勝てないわ」


雫は、そう言って万桜の背後に回る。
そのスピードは、神の目にも万桜の目にも追えなかった。
そして、くっくりと万桜の胸に手を当てる。
そして、揉む……


「な、なにを……」

「胸のサイズは、Aカップって所かしら?」

「うむ。
 主も、さほど大きくはないではないか?」


神が、そう言って雫の背後に回り胸を揉む。


「あら、大胆な坊やね。
 私の彼氏にならない?」

「それは、嬉しい誘いだが……
 断る」

「それは、残念」


雫は、そう言うと余の腹部に蹴りを淹れ、万桜の背中にも蹴りをいれた。

吹き飛ぶ余と万桜。


残った亜金が、雫と目が合う。


「ごめんなさい。
 貴方は、私のタイプじゃないわ」


雫は、ニッコリと笑うと空高くジャンプし、その場から消えた。


※この物語は、フィクションです。

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