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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

1月29日


今日の朝、テレビのニュースを見るとまた殺人ナースの特集があげられていた。
そのニュースによると昨日は、犯行は、行われなかったみたいだ。

恐らくある程度の血を集めたため、犯行を行わなくても美を保つことが出来るのだろう。

今、何をしているか……

余は、神の目を使ってみてみたが雫の姿を見ることが出来なかった。


理由はわからない。


余はため息をついた後、コップに紅茶を注いだ。


「うむ……
 ちと砂糖が足らんな……」


余は、砂糖を足すと紅茶を口に運ぶ。


「うむ……
 少し甘いがこのままでいいだろう」


余は、昼食を食べ終えると公園へと向かった。
公園の入り口には、【堂山公園】と書かれていた。


「ほら、亜金!
 もっと気合を入れて素振りしなさい!」


プレさんの声が聞こえる。
余は、プレさんの声が聞こえる場所へと向かった。


「……」


亜金が、竹刀を持ち無言で素振りをしていた。


「亜金にプレさん、こんなところで何をしている?」

「あ。
 大主君」


亜金が、そう言って余の方を見る。


「今、特訓しているのよ。
 前の戦いでは、文字通り手も足も出さなかったからね」


プレさんが、ため息交じりに余に言った。


「そうだな……
 余も何も出来なかった……
 ところで、プレさんは、ずっと亜金と一緒に居るのか?」

「そうよ。
 お風呂とトイレと学校以外は一緒に居るわ」

「その言い方だと同じ部屋に寝ているのか?」

「そうね。
 私の力を自在に使うには私と使い手のシンクロ率が必要なの。
 私と亜金のシンクロ率をあげるには、少しでも長く一緒に居ることが必要だしね」

「そうか……」


亜金もプレさんも頑張っているんだな……
余も頑張らなくてはいけない……


※この物語は、フィクションです。

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