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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

1月8日


今日は、近くの小学校で“どんと焼き”なるものが、やっていた。
祭り好きの余としては、行かない訳にはいかない。

元気がない万桜を誘ったが、万桜は「バイトがあるから」と答えた。

うむ。

寂しくなんかないからな!

仕方がないので、真由を誘った。
真由は、大はしゃぎで「来る」と言ってくれた。


うむ。

娘は、これくらいではないとな。
これくらいが、愛想が良くて余は好きだぞ。
でも、2人で行けばデートだな。


他に誰か誘うか……

余は、そう思いながら小学校の前をフラフラしていると、亜金が居た。


「亜金ではないか!」


余は、ハイテンションで、亜金を捕まえた。


「大主君?」

「亜金もどんと焼きに来たのか?」

「う、うん」

「余は、真由と待ち合わせをしておるのだが、主も一緒に来ないか?」

「え?
 でも……」

「余と真由の2人だとデートになってしまうではないか」

「……」

「な、主も来い!」


余が、亜金を誘っている間に、真由が来た。


「神様!
 お待たせ!」


真由が、キラキラした目で余を見つめ。
そして、ゆっくりと亜金に視線を移すとがっくりと肩を落とした。


「真由、どうした?」

「……うんん。
 何でもないよ」

「あの、俺、邪魔なのなら帰るよ?」


亜金が、そう言ったが、真由が首を横に振った。


「うんん。
 2人より3人の方が、きっと楽しいよ」


真由は、少しがっかりしていた。

どんと焼きには、クロや遊楽、笹鈴に座来栖も見つけたので一緒に回った。
そして、万桜も来ていた。
万桜は、どんと焼きの店番をしていたのだ。

面白いのでからかったら、追いかけまわされた。
1キロは走ったと思う。


疲れたが、真由の顔に笑顔に戻ったので、よしとしよう。


※この物語は、フィクションです。

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